心にゆとりをもっていたい
2017年10月20日(金)
黒ではない色の衣を着たときの持ち物の一つに「中啓」(ちゅうけい)というものがあります。
年回法要をおつとめする前に着替えた後で他の用事をしている時に、この中啓が見当たらなくなりました。
どこかに置き忘れたのだろうとあちこち探し回りましたが見つかりませんでした。
おかしいなと悩んでいた時に鏡に映った姿を見て、思わず笑ってしまいました。
胸元に中啓を挿したままウロウロして中啓を探し回っていたという訳です。
まるでよく聞く「眼鏡を頭にずらして上げたまま眼鏡がないと探し回っている」状態でした。
自然と癖のようにしてしてしまうことは無意識的にやってしまっているので覚えていないことはよくあります。
玄関の鍵を閉めて出かけたか、とか、ガスの栓を閉じてから離れたか、などもよく聞く話です。
直後に別のことに気を取られているうちに、直前にしていたことが記憶に留まっていないという訳です。
一つひとつの所作や動きに確かに意識を向けるということは大切なことです。
そのためには、いま目の前にあることに丁寧に取り組めていて、はじめて出来ることです。
それには、慌ただしくなるような状況をつくらない、ということが肝心だと思います。
いつも心にゆとりをもっていられるようでいたいものだと我が身を反省した出来事でした。