一蓮托生を思わせる蝉の抜け殻

2017年7月25日(火)

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高校の塀の内側に植わる木の葉に目が釘付けになりました。
花でも実でもないと思って目を凝らすと蝉の抜け殻でした。
その中に同じ葉で隣り合って羽化した抜け殻がありました。

何年もこの木の近くで地面の中に暮らしていた幼虫たちでしょう。
同時に羽化したのではないでしょうからどちらかが後から来たのだと思います。
地上に出て木を登って同じ葉を選ぶということもあるものなのですね。

仲良く羽化する抜け殻を見て「一蓮托生」を思い浮かべました。
阿弥陀さまの極楽浄土に迎えられると蓮のうてなに生まれます。
同じ蓮のうてなに生まれることを「一蓮托生」と言います。

同じ木の葉から羽化するならば「一葉化飛」とでも言いましょうか。
空を飛び回って互いに探して出逢ってつがいになっていたらいいですね。
響き渡る蝉時雨がいつもより少し切なく聞こえました。