本堂に親子の笑い声が響いていた

2026年5月7日(木)


お寺ではじめて「サラナ親子サロン」を開催しました。
浄土宗総本山の知恩院が平成9年から取り組まれている
「サラナ親子教室」を参考にした親子向けのサロンです。

昨年度、お寺の保育士がインストラクター養成講座を受講し
理念や教室運営、具体的な実践について学んだことを受けて
このお寺でも「サラナ」の名前で開催することにしました。

「サラナ」とは古い仏教の言葉で「やすらぎ」です。
親子でほっこり、ゆったり、のんびり過ごせるような
そんな場になればと思いながら準備を進めてきました。

お坊さんの私に加えて保育士さんと看護師さんという
ちょっと不思議な顔ぶれのスタッフでお迎えしたところ
親子3組が本堂へ遊びに来てくださいました。

10時から会場を開いて自由に過ごしていただくと
お子さんたちは本堂に広げたおもちゃへ一直線で
さっそく夢中になって遊びはじめていました。

大阪のお寺で親子教室をされている知恩院の担当者さんも
わざわざ初めて開催する状況を見学に来てくださって
親子で触れ合う様子をあたたかく見守ってくださいました。

10時半になったところで一旦親子で集まってもらい
仏さまに向かって手を合わせてごあいさつをしたあと
少しだけお話をしてから親子あそびの時間となりました。

本堂を会場にするので畳の上へゴザを広げて遊び場を作り
柔らかい手づくり遊具や乗り物のおもちゃも用意していたら
子どもたちは思い思いに楽しそうに遊んでくれていました。

今回は5月開催で2日前がこどもの日だったことから
親子で手づくり工作として鯉をつくって魚釣りができたり
ポールに並べて鯉のぼりになれたりする時間も取りました。

また、木魚に興味を持ってくれたお子さんがいたので
「なむあみだぶ、なむあみだぶ」とリズムを伝えながら
ポクポクしてもらうと楽しそうに打ってくれました。

親御さんから「なむあみだぶつじゃないんですね」と
驚いておられましたが、お子さまと一緒に木魚を打って
「なむあみだぶ、なむあみだぶ」と称えてくださいました。

最後には保育士さんが数え歌で子どもたちを集めて
囲んで座ってもらって紙芝居の読み聞かせをしたのですが
「もう一回」とせがむお子さんもいて大盛りあがりでした。

同じ境遇の親御さんどうしが「いまおいくつですか」とか
「そんなことあるんですね」とお互いに話をするなかで
さまざまな気づきや気持ちの変化があったようです。

中にはこの春に広島へ引っ越して来られたばかりという
親御さんがいらして「こういう場所があって嬉しいです」と
いうことで、さっそく次回もお申し込みくださいました。

「サラナ」という言葉のとおり、お寺がやすらぎの場となり
親御さんもお子さまも安心してほっと過ごせる場所として
少しずつご縁が広がってくれたらいいなぁと思っています。