突然の別れとあたたかな見送り
2026年5月2日(土)
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その日の朝に亡くなられた方のお葬式をしてほしいと
電話をいただき、県外のお寺からのご紹介というご縁で
急きょお通夜とお葬式をおつとめしてきました。
ご家族だけで静かに送りたいというご意向で
お住まいの近くにある小さなホールを選ばれて
落ち着いた雰囲気の中でお通夜が営まれました。
お話を伺うと、病が見つかってからの時間は
決して長くはなかったものの、治療をしながらも
ご家族との大切な時間を重ねてこられたようでした。
お孫さんの誕生を喜び、ご家族で旅行にも出かけ
つい十日ほど前にもお孫さんに会いに行かれていて
いつもと変わらない穏やかな日常だったそうです。
連休明けにまた治療のため入院される予定でしたが
いつもと同じく「おやすみ」と言って別れたのが
最後の言葉になるとは誰も想像されていませんでした。
奥さまは「まだ夢の中にいるような感じです」と
静かに語られながらも「ちゃんと送り出してあげたい」
という想いをまっすぐ目を見ながら話してくださいました。
また「こういうことがないと会えない人に一度に会えるのは
主人のおかげかもしれません」ともおっしゃっていて
そのときの穏やかな表情がとても印象に残りました。
昨年の秋に体調を崩されて病が見つかってからは
涙を流す日も多かったそうですが、少し前くらいから
ようやく受け入れられてきたとのことでした。
お葬式の前にも「お通夜でいい言葉をいただけたので
昨夜はしっかり休めました」とおっしゃっていて
静かななかにも何か覚悟のようなものを感じました。
息子さんたちも穏やかそうなご様子ではあったのですが
時おり何かしらの想いが胸に迫ってこられるようで
涙がにじんで目を拭っておられることもありました。
ご親族のほかにもご縁のあった方がお葬式に参列されていて
式が終わったあとも次々と訪ねてこられる方があって
あたたかな空気に包まれた出棺前のお別れとなりました。
突然の別れであっても、ご縁のあった方が集ってきて
手を合わせてもらって想いを寄せてもらえるお別れは
尊いものだとあらためて感じさせていただけたご縁でした。