変わるものと変わらないもの
2026年3月10日(火)

今日は真冬が戻ってきたような寒い日でしたが
先日、ご法事のおつとめのあと墓苑に移動して
納骨に伺ったら早くも桜が咲き始めていました。
先に墓石を動かして骨壺を中に納めてもらって
納骨をすませたあとで墓苑に頼んで用意していた
お花と灯りとお線香をお供えしておつとめしました。
お墓でのおつとめを終えたあと、もうしばらく
一緒に残ってご当家の方とお話をしていたら
隣のお墓の前で手を合わせる方がおられました。
納骨したお墓にお供えしたお花は白系でしたが
隣のお墓にもよく似た感じのお花があったので
立派なお花のお供えだと感心していたのですが。
「実はこのお墓は私の嫁ぎ先のお墓なんですよ。
義母が亡くなったあとで別の場所にあったお墓を
ここに移させてもらって隣同士にしたんです」と。
嫁ぎ先の家の宗派が義母さまは好きでなかったので
義母さまのお葬式のときから宗派を変えたらしく
そのタイミングでお墓もお引っ越ししたそうです。
おかげで、いま住んでいる家と墓苑が近いし
嫁ぎ先のお墓と実家のお墓が隣同士にあるので
いつでもお墓参りができるので申し分ないようです。
江戸時代にキリシタンではないことを証明するため
宗門人別帳に記載されて特定のお寺の檀家である
ことが必要だったのが檀家制度の起こりでして。
家ごとに特定のお寺の檀家だった名残で今でも
どこかのお寺の檀家であるという方は多いですが
お寺を変わってはいけないわけではありません。
●●家というのがなんとなく残っているのも
元を辿れば明治の民法で規定された家制度でして
戦後になって廃止されて今では消えつつあります。
価値感や制度は時代とともに変わっていきますが
宗派を変えてお墓を移してもお墓参りする慣習を
大切にしてくださるのはありがたいことですね。