亡きひとと出会い直していく

2026年2月7日(土)


今日おつとめした法事のあと、昨日公開初日に
浜辺美波さんと目黒蓮さんが葬祭プランナーを
演じた映画『ほどなく、お別れです』の話をしました。

この映画のなかで、浜辺美波さんの役どころの
清水美空のように「今日の法事でおつとめした
○○さまをもしも見ることができたとしたら…

いま私がいる隣に○○さまがいらしたとしたら
皆さまにどんな言葉をくださると思いますか?」と
ご参列の皆さまに思い浮かべていただきました。

法事に参列されていたのは、故人さまの奥さまと
息子さま夫婦ご一家と娘さま夫婦ご一家でして
皆さましばらく「そうですね…」と考えていらして。

どんな言葉を思い浮かべていらっしゃるだろう…と
想いを巡らせるのを見守っていたら、息子さまが
「元気にしてるか?ですかね」とおっしゃいました。

その想いを巡らせていらっしゃる時間というのは
故人さまの在りし日のお姿を思い出していたり
これまで掛けられた言葉を振り返っておられたでしょう。

想いを巡らせる時間は、故人さまと出会い直して
いるひと時であって、そうして出会い直すことは
ご法事を通して亡き方を偲ぶひと時でもあります。

と話をしていたら、涙がこぼれた方がおられました。
故人さま夫婦のお住まいの二階に二世帯住宅で
暮らしていらっしゃる息子さまの奥さまでした。

具体的にどのようなことを思い出されたのかは
伺いませんでしたが、義父である故人さまとの
大切な思い出を回想していらしたのでしょう。

こうしてこちらから故人さまに想いを馳せている
のと同じように、故人さまも仏さまのところから
私たちに想いを馳せてくださっているでしょう。

皆さまが元気でいてほしい…元気でいることで
やりたいことがやれるようであってほしい…
というように故人さまも想ってくださっていて。

そう思えることは、今でも故人さまが私たちを
守っていてくださるということなんですよね、と
申しあげたら、再び想いを巡らせていらしたようでした。

亡くなった大切なひととこの世では再び会うことは
できないけど、私たちはその大切なひとにずっと
守られながら一緒に生きているのだと私は思います。

映画の清水美空のように姿を見ることができなくても
亡き人を想い巡らせて出会い直していくことは
ご法事をおつとめすることの意義だとも思います。

それぞれのかたちで出会い直すことを重ねつつ
ご法事のご縁を大切にしていただけるとありがたいです。