飲んでいないのに酔っている症候群

2026年1月28日(水)


テレビ番組「世界の何だコレ!?ミステリー」で
お酒を一滴も飲んでいないのにもかかわらず
酩酊状態になってしまう人が紹介されていました。

何が原因でそんな状態になるのか気になって
見ていたら、体内で勝手にアルコールが生成されて
酩酊した状態になる「自動醸造症候群」とのことでした。

腸内環境の乱れによって酵母菌が増えることがあり
腸内でアルコールが造られてしまう症状らしく
体調が乱れると誰にでも可能性があるのだそうです。

本人は一滴もお酒を口にしていなかったのに
この症状が出るとウイスキー7杯を飲んだくらい
酩酊した状況になる例が紹介されていて驚きました。

普段は自分の目で見ている状況をもとに人を判断するので
酔っている様子で言動や足取りが乱れていたとしたら
自分の見方だけを基準にその人を判断するでしょう。

目で見ているものを「事実」だと思ってしまうのは
実際には氷山の一角しか見えていないとは思わず
そこに至る事情や背景まで把握しづらいものですからね。

なので酔ったように見えるけど実はお酒を飲んでいない
という人にもし出会ったとしたら、この症候群を知らないと
「何を言い訳しているんだ…」と思ってしまいそうです。

自分の持っている常識という物差しは大事なものですが
常識から外れた出来事に出会ったとき、その物差しが
おかしいかもしれない…と疑うのは至難の業ですからね。

何ごとでもすべての事情を知ることは難しいのに
無意識的な偏見だとか限られた情報だけでもって
その人を容易に判断している自分にハッとなりました。

そのときは何の疑問すら抱かなかったような場合でも
後から振り返ってみると、自分の判断や感情のなかに
意図せず偏見や思い込みが影響することは少なくありません。

なぜそう感じたのか、なぜそう振る舞ったのか
本当のところをすべてわかっているわけではない
というのは自らの行いについても同じかもしれません。

知らなかったことについては簡単に偏見につながります。
すべてはわからないけど、そこに何か事情があるのかも…
という想像力をなるべく持てるようでありたいですね。