お葬式のあとに何も残さないお別れ
2026年1月22日(木)

九州出身でご主人が亡き後も九州にいらしたけど
しばらくして長女さまのいる広島に引っ越して
来られていたお母さまの葬送のご縁をいただきました。
お通夜がはじまる前に葬儀会館の控室で初めて
喪主の長女さまと二女さまにお目にかかったとき
確認したら菩提寺さまとのご縁はないということでした。
お父さまは九州のお墓に埋葬されているけど
お母さまの四十九日を迎えたら墓じまいをして
ご両親のお骨はを散骨をする予定なのだそうです。
少し突っ込んだご事情を伺ってみたところ
長女さま二女さまが中心となって皆さんで
しっかり相談してから決めたということでした。
お葬式のとき葬儀社の方から「ご本尊さまが
お通夜よりも小さい仏さまですが、ご実家の仏さま
だそうですのでよろしくお願いします」と言われました。
お母さまが広島に住まいを移したあとご実家にあった
お仏壇を閉じてお終いにされていたということで
ご実家のご本尊さまを式場に安置されていました。
式場の仏さまを見せていただくと、ご家庭のお仏壇で
拝ませていただく一般的な仏さまだったので
ご実家にあった仏さまでお葬式をおつとめしました。
その仏さまは木製だったので、お葬式のあとの
お別れで棺にお花を入れる前に仏さまも入れていただき
お母さまと一緒に旅立っていただくことにしました。
白木の仮位牌を大小2つ用意していたのですが
後に残したくないそうなので、お別れのときに
仮位牌2つを重ねてお母さまの胸元に安置しました。
遠近各地からお参りのお孫さまや曾孫さまたちが
お通夜のあとでお手紙を書いていらしたようで
お別れのときに棺の中に一緒に納めておられました。
火葬のあとは二女さまがお母さまのご遺骨を連れて
九州に帰っていかれるというお話だったので
参列された皆さまがご法事で集うことはなさそうです。
天寿だったから明るく見送りたいということでしたが
お通夜のときもお葬式のときも最後のお別れのときも
涙を拭っているお孫さまや曾孫さまがおられました。
価値観が多様化していて変化も激しいご時世ですが
こういうお別れもあるんだなぁと感じたご縁でした。