お守りができなくなったお墓を
2025年12月15日(月)

ご法事のとき「ちょっと相談なんですが…」と
おっしゃったのは、地元の土地の敷地内にある
お墓をどうするか途方に暮れて悩んでいる話でした。
お寺から車で一時間半くらいかかる場所にある
お墓をお守りしてくれていた方がお年を召して
施設へ入られたので面倒を見る方がいなくなって。
年に一度のお参りだと草が生い茂っていて
お墓に近づくのも大変になっているのに加えて
鹿や猪も出てきて糞だらけという状況だそうで。
今のままだとお墓参りもままならないけど
遠方に住んでいるので子どもの代になったら
お墓を残して託すわけにはいかないそうです。
そもそもお墓の土地は父の兄に帰属するけど
当人はそこのお墓には入っておられないし
他の親戚もそのお墓に入っておられるし。
隣には誰が入っているかわからないけど
恐らく親戚筋にあたるだろう人たちが入る
お墓もそのまま残されているという状況で。
自分の両親のお骨だけを出して移すとして
あとは放置するというのもいけないだろうし
どうしたらいいか途方に暮れているそうです。
私がご両親の納骨に伺った時はお守りしている
方がいらしたのでキレイに維持されていたし
全部で3基のお墓があったのは覚えています。
他の親戚の方の納骨にも伺ったことあるので
その親戚のところにも相談が必要でしょうし
父の兄にあたる親戚筋にも相談が必要でしょう。
そのとき自分たちの想いはこうだというのを
どういう言い方で持ちかけるのがいいのか…
言い方ひとつでその後の展開は変わるでしょうね。
一方的にこちらの想いを伝えるというよりも
どうするのがいいか一緒に考えてくださいと
相談を持ちかけるくらいがいいような気がします。
家族のあり方と共にお墓のあり方も変化していて
次の世代には縁遠い地にあるお墓をどうするか
という悩みがますます増えていくのだろうと思います。