角膜移植と献眼の現場と当事者の声

2025年11月26日(水)


献眼活動に携わっている方の話を聴く機会があり
角膜移植には角膜を提供する意思を示していた方が
亡くなられてからの流れについての説明を聞きました。

角膜細胞そのものは生まれてから120年くらい
再生が可能なので、亡くなられた方の年齢によって
どの年代の方に提供されるかが変わるそうでして。

角膜を必要としている方が大勢おられるので
角膜の提供を受けることができるのは現状では
両眼ではなく片眼ずつ2人の方になっていて。

腕の良い医師の場合は角膜を上層と下層に分けて
移植することもできるので、そうした場合には
片眼ずつの移植だと4人の方に提供されるそうです。

この提供を受けられるのは全盲の方ではなくて
視力を失って失明してしまうことになる方に
視力を回復させるために移植されているのだそうです。

ちなみに角膜移植は提供者が亡くなれてから
6〜8時間以内でないと提供ができなくなるので
大切な方が亡くなられた現場に赴くのだそうですが。

生前に本人が提供の意思を示していたとしても
ご家族やご親族で誰か一人でも反対される場合には
ご遺族の意思を尊重して提供は求めないようです。

亡き方と一緒に暮らしていたりお近くにいらして
生前からよくお世話されたり会っていたりされていた
ご遺族はご本人の意思を尊重されることが多いけど。

遠くにお住まいになっていて生前はそれほど
お世話をされていなかったり会っていなかった
ご遺族の場合は反対されることが多いらしくて。

献眼に限らず延命治療をどうするか決めるときも
本人の意思を尊重して延命をしないという選択に
反対されがちなのも似た関係性の方に多いとよく聞きます。

延命にしても臓器提供にしてもその他にしても
ずっと近くにいてくれる人の方が本人の意思を
尊重してくれることが多いということなのでしょう。

今回のこのお話の場には花屋さんの仕事をする
角膜の移植を受けた方が一緒に登壇されていて
ご自身の実際の体験談をお話してくださいました。

フラワーアレンジメントの道にも通じた方なので
お花を持参されてその場でアレンジメントを
つくりながらご自身のお話もされていました。

角膜の提供を受けてアレンジメントがつくりやすく
なったことに感謝して一緒に回っているそうです。
当事者のお話を伺っていろいろ考えさせられました。