同じ手口による特殊詐欺の被害を防ぐため

2025年11月25日(火)


先々週の水曜に特殊詐欺事件容疑者に仕立てられた
詐欺電話が携帯にかかってきて危うく騙されそうに
なったという事件をブログに書いた話の続きで。

先週月曜に地元テレビ局TSSの取材を受けて
翌日夕方に放送された情報番組TSSライク!の
特集「ツイセキ」に出たという話の続編です。

Yahoo!ニュースにも載ったらいろんな人が見たよと
いろいろ反響あったのがひと段落したと思ったら
今日お寺にブログを見た方から一本の電話がありました。

「中山健一という検事についてお伺いしたいのですが」
というので何ごとかと思ったら「この中山さんって
実際にいる検事さんなのですか?」と尋ねられて。

「ブログで書いたように京都地検じゃなくて
大阪地検に同姓同名の方がいらっしゃるようで
恐らくなりすまされていると思います」と答えました。

すると電話口の向こうで「えっ…」と絶句されたので
「もしかして実際に振り込まれたのですか?」と聞くと
「はい……金融庁で調べるからというので……」と。

私がブログに書いたのと同じ電話がかかってきたらしく
検事を名乗る方の指定してきた銀行口座にお金を
振り込んだら預かり証の画像をLINEで送ってきたようで。

「そのお金は戻ってきますよね?」と尋ねられたのですが
「これは特殊詐欺なので戻ってこないと思いますよ」と
心苦しい想いで答えたところ「えっ、えっ、ホントに…」と。

どうすればいいか尋ねられたので、振り込みに使った
銀行に誤送金だったと伝えて戻せるか問い合わせるのと
警察に被害を届け出るのを急がれる方がいいですよと伝えました。

この方は哀しいし心痛ましいことに被害に遭われたようですが
でも「本当にお金は戻ってくるのか」という疑念を確かめたくて
偽称した名前を検索して私のブログに辿り着いたということでした。

私は幸いにもギリギリで被害に遭わなかったとはいえ
やはり私も警察に伝えたほうがいいだろうと思って
広島中央警察署に行って今回の件を伝えてきました。

担当くださった警察官の方が指摘された見分けポイントは
今回のように逮捕状の日付が空欄だと効力がないので
日付の記入と裁判所の押印がないモノはニセモノであり。

警察から電話してきて事情聴取するということはないし
警察から電話があった場合は、私が電話を切ったところで
用件がある限り繰り返し電話をかけてくるそうです。

また、警察や検察が銀行口座を凍結することはなくて
凍結させたい場合には警察から銀行に凍結の依頼をしても
凍結するかどうかというのは銀行判断によるそうです。

なお、今回のように私の銀行口座が勝手につくられた場合は
詐欺罪に当たるかどうかというと当たらなさそうらしく
詐欺罪に当たるのは3つのポイントがあるということでした。

意図的に人を欺く欺罔(ぎもう)行為が行われ、被害者が
欺かれて騙されて、被害者が渡す金品などを加害者が受け取って
被害者が被害を受けるという全てが揃わないと詐欺罪は成立しない、と。

そのため3つのポイント全てが揃っているといえない場合は
詐欺罪かどうかを見極めるのが難しくなることが多いようで
今回の私の場合は欺罔行為には該当しないだろうということでした。

どうやら京都府警を騙る特殊詐欺は多く横行しているらしく
私が受けた携帯番号で小林武を名乗る警察官が電話してくる例は
中央署でネット検索したらたくさん報告としてあがっていました。

対応くださった広島中央警察署の担当警察官の方はとても良い人で
詳しい報告をしてもらってありがたいとおっしゃっていましたが
多くの方に伝えてほしいということだったのでブログに綴りました。

ちなみに最初の報告とテレビ取材の18日のブログはこちらです
(最初の報告)http://wajun.or.jp/blog/b251112/
(テレビ取材)http://wajun.or.jp/blog/b251118/
Yahoo!ニュースの記事はこちらです
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f61e1261433fb50711345da250768e0f93d0526