固定的なお墓の在り方はどうなるか

2025年11月19日(水)


車での長距離移動の道中に株式会社COTENが
少し前に法人クルーと個人クルーに先行配信を
はじめた女性の社会参与の話を聴いていました。

COTENのなかのジェンダーギャップ解消調査チームの
調査を元に語られている配信用の収録音源で
本来はビジネスパーソン向けの内容になっていて。

全部で20時間に及ぶ28回あるシリーズでして
いま16回目の途中までたどり着いているのですが
よくこれだけのものを調べあげたものだと感心します。

男性は1回聴いただけでは理解しきれないから
アンラーニングのつもりで聴いてほしいという
紹介のとおり今までの知識が崩壊させられています。

ジェンダーギャップが生まれてくる構造理解を
促すための一項目に家族形態の歴史変遷があって
世界中の全歴史を網羅した話はとても貴重なもので。

世界の歴史を俯瞰すると生産体制が変わったら
家族形態も変わっていくという構造を理解すると
いま家族の形が変わりつつあるのも納得できます。

家族の形が変わっていく流れは止められないけど
そこに社会規範だけ古いまま残ってしまっているので
いろいろな弊害が起きてきているというのも然りです。

これらのことを少しでも理解することができれば
お寺の世界でも家族の形の変化に伴ってお墓の形も
変化せざるを得ないというのは抗えないこととわかります。

先日、関東にお住まいのお檀家さまがお墓を引き上げる
ということで納骨堂に預かっている遺骨を改葬するために
引き取りに来られたので本堂とお墓でご回向しました。

コロナ禍になってから広島にしばらくご無沙汰になって
お墓にお参りできないことが続いたのでお墓を移すことを
決心して近くに新しいお墓をご用意されたのだそうです。

今回墓じまいをされるにあたって納骨堂からの改葬だと
墓石を処分する必要がなかったのでとても助かりました
これからは納骨堂ですね、とおっしゃったのが印象的でした。

ご縁が途絶えることになってしまうのは寂しいですが
固定的にお墓がある時代ではなくなっていくのかも…と
COTENの配信を聴きながら思い出した墓じまいでした。