亡くなった命日が近づいてくると…

祥月命日の回向にお参りされた方のお話です。
今年の命日で亡くなられてから丸４年が過ぎるけど
命日が近づいてくると心がザワついてくるそうです。

夏の間は暑さでへばり気味なことが多いけど
秋になって涼しくなってくると亡くなられた時のことを
何となく思い出すというか自然と湧いてくるらしく。

どうして自分はこんななのか…と思うとおっしゃるので
「それは命日が近づくと出るという命日反応ですよ」
とお伝えしたら「そうなんですか！」と驚かれました。

亡くなった大切な人の命日が近づくにつれて
身体や心に不調が出ることがある、というのを
聞いたこともないし知らないという方は多いですね。

反応だから出ることもあれば出ないこともあるし
自分だけに起きているわけではないとわかったら
「なんかホッとしました」ということでした。

この祥月命日の回向には車でお寺に来られていて
たまたまだったんだと思うけどお寺までの道中で
３回も救急車の通るサイレンの音を聞いたようで。

ご自宅でご主人が倒れたときに救急車を呼んで
病院まで搬送されたとき「どうしよう…」と思って
胸がキュッとなった時のことが脳裏に蘇ってきて。

あの時の不安で不安でたまらなかったときの自分に
戻ったような気がして、車を運転するのが不安に
なりながらお寺までどうにか来られたそうです。

でも祥月命日のおつとめをしてもらったら
なんかホッとして心がスッと落ち着いたから
帰り道は救急車の音も大丈夫だと思うとのことでした。

命日が近づいてくると心や身体に不調が出たり
ザワザワしたりすることがあって、そのことは
「命日反応」という反応なんだと知っていたら。

反応だから出ることもあれば出ないこともあるし
自分だけがこうなのか…と思い悩むこともないので
ぜひ広く知っていただけるといいなぁと思います。