万博寺での各宗派の法要のお披露目

2025年10月1日(水)


先日の大阪万博で一日限定で出現したお寺の
万博寺ではテクノ法要や音楽ライブや漫才説法など
話題をよぶような催しがいろいろ行われました。

でもそれはスポットライトのあたる氷山の一角
でしかなくて、あまり話題にはなっていないけど
実は伝統的な仏教の手を合わす姿も披露されました。

オープニングを飾ったのは真宗さんの雅楽で
雅楽メンバーの皆さんは法要や催しが入れ替わる
合間の時間に必ず脇で生演奏をしてくださったし。

今回のポップアップステージを借りるにあたり
スポンサーをしてくださったテラ・エナジーさんの
生前葬もあれば各宗派による法要の時間もありました。

私が裏方として主に働いたのは二部に分かれて
おつとめが順々にお披露目された各宗派の法要の
入れ替わりでのワイヤレスマイクの受け渡しでした。

そのため法要をされている間は手が空いていたので
宗派ごとに着けている衣やお袈裟の違いを拝見したり
どんな法要をされるのかを興味深く拝聴しました。

そもそもアメリカ館とフランス館に入る大行列と
大屋根リングにのぼるエスカレーターに挟まれていて
たくさんの人が行き交う人通りの多い場所でして。

ものすごく狭い控室とテント2張下の荷物置き場
しかないような状況で法要のために衣を替えたり
お袈裟を着けたりして苦労して装いを整えていました。

法要をするための舞台も充分な広さがなかったし
舞台に出る前に待機できる場所もろくになかったけど
みんなが協力しあってどうにか入れ替わっていました。

とても万全の状態ではないし時間的にも制約があるなかで
それぞれの宗派のお坊さんたちが自分たちの宗派らしさを
出せるかたちで万博寺での法要をおつとめされました。

いのちをテーマにした万博でいのちはいつか終わること
でもそのいのちはまた新たないのちにつながっていくこと
それを「生死脈々」として披露していた法要だったと思います。

会場の設営から撤収まで万博寺のなかで一日を過ごして
各宗派の法要を博覧会のように見せて聞かせてもらう
ご縁をいただいた現場にいた坊さんからの報告は以上です♪