浄土宗が形作られてきた歴史を学ぶ
2025年9月4日(木)
今年は鳥取市で開催されている中四国地区の
浄土宗の坊さん向けの研修会に出席するため
片道4時間ちょっとのドライブでやって来ました。
去年は広島の私のお寺が会場での開催でして
研修会の内容を講演録として本を作りましたが
振り返ってみると怒濤の一年間だったですね。
去年は法然さまが1175年に浄土宗を開いてから
850年ということにちなんだ研修テーマでしたが
今日の講義も別の角度からの同テーマみたいでして。
近ごろ今までの歴史観が見直されているという
枕の話から始まったのですが、昨年の研修を
踏まえての講義だったのかと一瞬思いました。
ということで持参していた昨年作った講演録を
講師の先生にもぜひ読んでいただきたくなって
講義の合間の休憩時間に先生に贈呈しました。
浄土宗のなかで一般的に「こうやって浄土宗は
できてきたんだ」と言われている既成概念を
歴史資料に基づいて見直してみたら…というお話で。
後から都合の良いように作られた物語じゃないか
という可能性があるのでは、と検証してみると
浄土宗が歩んだ物語を組み立て直す必要がありそうです。
歴史は後の時代の人たちが都合良く組み立てて
書かれたものが多いというのは分かっていましたが
それは今に至る浄土宗の歩んだ物語でも同じですね。
講義中には質疑応答の時間がなかったので懇親の席で
先生に率直に疑問に思ったことをお尋ねしたところ
違う解釈ができそうな箇所をご指摘いただきました。
明日ご講義をいただく先生も同席されていたので
ご挨拶してざっくばらんにさまざまな話題について
対話させていただけるという嬉しいご縁もありました。
ということで明日も研修を受けてしっかり学びます♪