デスカフェで「生きていく」を語る

2025年8月23日(土)


昨夜はオンラインで開催するデスカフェでした。
今回は「生きていく」をテーマにご参加の皆さんと
二つの問いについてあれこれと対話をしました。

最初の問いは、永遠の命に近づいて病気では
死ななくなったけど認知症だけ防げない未来がきて
その時代に生きるなら何歳まで生きたいか、です。

医療技術が日々進化していき病気という病気では
誰も死ぬことがなくなるという可能性はありそうですが
認知症だけはどうにもならなかったら…という設定です。

皆さんの経験から認知症になっていく人の苦しみとか
認知症になったらどうなっていくのかという話を
具体的に実体験を聴かせていただいたということもあってか。

認知症になってしまう前に命を終えたいという方が
けっこう多くて、80歳で充分じゃないかなぁとか
あまり長生きしたくないというコメントもありました。

一方ではずっと生きていられるということなら
未来はどんな世の中になっていくのか見たいので
長生きしてみたいという逆の意見もありましたね。

二つめの問いは、永遠に生きられる時代になったら
あなたは「命の終わり」を望むかどうか、というのと
もし望むとしたらどんな終わりを迎えたいか、です。

命の終わりがなくなったら地球上に人があふれかえって
超密集した中にひしめきあうことになりそうなのと
子どもを欲しいと思うだろうかという意見が出てきて。

そんなことになったらどうしよう…と言って笑っていたら
命をすべて使い切って枯れるように死にたいから
できれば「干死に」したい、という意見が出ました。

水だけは飲むけどなるべく食べるのを減らしていって
干上がるようにして命を終えていけたら…というもので
老衰で亡くなる方の亡くなり方に似ている感じです。

でも食べることができなくなって枯れるようにして
亡くなるのとはちょっと違っていて自ら食べるのを
減らしていくって相当に難しそうな気がします。

そんな流れから出た「私の尊厳はどう保たれるか」というのが
生き続けていくことにしても命を終えていくことにしても
大切になってくる気がするという意見には考えさせられました。

今回は生きていくのと死んでいくのは改めて表裏一体で
尊厳を持って生きて尊厳のある死を迎えるのって大事だと思いました。
次は10月の予定ですので是非ご一緒してみませんか♪