お経には何と書いてあるのか
2025年8月21日(木)
お通夜のときに枕経も一緒に頼まれるのと同じくらい
お葬式のときに初七日も一緒にと頼まれることが
すっかり定着してきているように感じています。
その次といえば四十九日というのが多いですが
時たま七日ごとのお参りを頼まれることがあって
久しぶりに二七日から六七日まで伺いました。
お寺でつくったお経本を持っていって差しあげて
一緒におつとめをしましょうとお誘いしたら
一緒に声を出しておつとめをしてくださいました。
三七日のとき「このお経の意味を教えてください」
と言われたので、お経本の裏側をめくってもらって
読み下してある和文のお経を開いていただきました。
漢字ばかりのお経だと説明するのも難しいし
話を聞いても内容がわかりづらくなりますが
読み下してある和文だと読みやすいんですね。
読み下し和文を読んだら何となく意味がわかるから
お経の意味もなんとなく感じ取ることができて
おつとめをしてもお経が呪文じゃなくなります。
といっても一度に全部のお経の話はできないので
四七日のときと五七日のときと少しずつですが
お経についての話や仏さまについての話をしました。
そもそもお経を一緒におつとめしたいと思ったのは
亡き方が生前にお仏壇の前でお経を読んでいた
後ろ姿をなんとなくご覧になっていたということで。
今度は自分たちがお経をおつとめしてみたいと思って
自宅のお仏壇の前で七日ごとのお参りをしてもらって
一緒におつとめをしようと思ったのだそうです。
子どもは後ろ姿を見て育つとよく言いますが
自分はどんな後ろ姿を家族に見せているのだろう
と自分自身を振り返ることも大切だと思います。