お彼岸には何をすればいいのか

2025年8月19日(火)


お盆がやっと終わったと思えるようになったので
オンラインで雑談していたら「お彼岸ってなに?」
と「お彼岸って何をすればいいの?」と尋ねられました。

たまたまもう一人お坊さんが一緒だったのですが
宗派が違っていたので何と答えるのがいいか
というか、どう答えるといいかなと考えました。

一般的に仏教では…という言い方をしてしまうと
どこかから差し障りや苦情が出てきそうなので
多くの宗派では…と切り出したほうがいいかな…と。

彼岸というのは文字通りでいけば対岸とか向こう岸で
向こう側がどんな岸なのか、ということになりまして
多くの宗派では到達を目指す地点ということになります。

多くの宗派では覚りの境地や仏と成るのを目指すのですが
ではお彼岸って何をすればいいのかというと目指す地点に
至るための修行を実践する一週間ということになります。

一方で浄土宗をはじめ浄土系の宗派では彼岸というのは
目指す地点というのは同じですが、漠然としたものではなく
阿弥陀仏のいる西方の極楽浄土ということになります。

ちょうど彼岸のお中日には太陽が真西に沈むので
夕陽が沈んでいったその先に極楽浄土があるといいます。
ちなみに極楽でも覚りの境地や仏と成ることができます。

ではお彼岸にすることは、というとお念仏なんですね。
読書週間には本を読みましょうと読書を推奨するように
お彼岸には念仏をたっぷり称える念仏ウィークになります。

今回のオンラインで雑談にご一緒していたお坊さんは
宗派の違いについて「自分のところが一番だ!」といって
目くじらを立てるような方ではなかったので安心でした。

もっといろんな宗派のお坊さんにも、それぞれの宗派の
お彼岸についての話を聴かせていただきたいですね。
そういうことが気を遣わずにできるお坊さん大歓迎です♪