将来的に墓参りが難しくなったら
2025年8月15日(金)
ここ数日お墓がテレビで特集されたこともあって
お盆の棚経でお墓について話題になることが多く
いろんな立場の方からさまざまな想いを伺いました。
一つには厳しい猛暑の中で墓参りする大変さで
私のお寺は納骨堂なので、今年のような酷暑でも
安心してお参りできるからよかったという感想です。
机と椅子が置いてある休憩スペースがあって
麦茶も用意しているので、墓参りをすませて
しばらくゆっくりしていかれる方が多いですね。
お寺に納骨堂のある独り身で独り暮らしの方は
いつまで自宅で暮らせるかというのが不安で
いつか施設に入ることになると思っているけど。
納骨堂については妹がいるからお守りは頼めるけど
自宅の仏壇をどうすればいいか悩まれていたので
納骨堂を仏壇代わりにしている方の話を紹介しました。
自宅を離れることになる前には納骨堂に入っている
両親について永代供養を頼めますかということなので
そのときが来たら改めて相談しましょうと伝えました。
お寺の納骨堂に夫と夫の両親を納骨している人は
自分も息子世帯も広島を離れて暮らしているので
両親を永代供養にすることを考えているということで。
息子たちとはまだ相談していないけど、夫のお骨は
いま住んでいる家の近くのお寺を紹介してもらって
そこに移してもいいか、と法事のあとに尋ねられました。
息子さんたちに彼らはどう思うのかを相談したうえで
お寺を紹介してほしいということであれば、知っている
お寺やお坊さんを紹介できますよと答えました。
テレビでは話題になるように「墓じまい」という言葉が
大きく取りあげられがちですが、すべてひとくくりにして
墓じまいと言わなくてもいい場合もけっこう多いです。
自分一人の想いで決めるのではなく、いろんな可能性を
しっかり検討したうえで、家族や親戚など関係する人にも
相談してからどうするかを決めていくのがオススメです。
将来的にお墓やお墓参りについてどうしていくのか
考えなくても大丈夫という方も、お盆はもう過ぎましたが
次の世代と話をする機会を一度持ってみてもいいと思います。