人生が始まったと感じる出逢い

2025年7月23日(水)


法事のあと年輩男性Aさんの半生を聞かせてもらいました。
その方は原爆で両親を亡くして原爆孤児になってしまい
お祖母さまが親代わりになって育ててもらったそうです。

中学を出たらすぐに働かないといけなかったし
お兄さんはギャンブルに傾倒していったので疎遠になり
どこでどうしているのかわからなかったのですが。

あるとき「あなたのお兄さんが亡くなった」という
連絡が役所から入ったので、兄弟2人しかいないから
身元を引き受けることにしてお葬式を出されました。

お兄さまはあちこちで借金をつくっていたようで
病院に入院してもすぐにギャンブル仲間ができて
入院中にさらに借金をつくったまま亡くなっていました。

Aさんは決して裕福な暮らしではなかったけど
借金をそのままにしておくわけにはいかなくて
お兄さまの代わりに残った借金を返済されたそうです。

Aさんは20才で大きな会社の営業にスカウトされ
必死に働いて業績を上げていたのに、37才のとき
理由も言われず退職金もなしに突然解雇されました。

そこからは「自分は中学しか出ていないんだから
自分は人が働いていない時間にも頑張るしかない」と
覚悟を決めて寝る間も惜しんで必死に働いたそうです。

ところが50才のときに奥さまと出逢いがありました。
「そこから私の人生が始まったんです、だからいま
私はまだ30才を越えたところです」と笑っておっしゃいました。

Aさんの人生は波瀾万丈で辛いことが多かったけど
いまのAさん夫婦の仲睦まじいお姿を拝見していると
とてもお幸せそうでほっこりした気持ちになりました。

貴重な人生体験を聞かせていただけた法事のご縁でした。