「昔はこうだったのに…」をアップデートする

2025年7月5日(土)


最近の新入社員は電話に出ないらしい…という話を耳にしました。
かかってきた電話にどう出ていいかわからないし

自分宛てじゃないから出なくていいと思っているらしいです。

その話をご年輩の女性たちにすると「え〜っ!」と驚いて
「電話が鳴ったら女の子がすぐ出るのが当たり前だったわよ。
そうやって仕事を覚えていったのに!」とおっしゃいました。

それを聞いて思いました、そんな時代があったんだ、と。
いやいや、私が会社に入ったころはまだそんな雰囲気が
少し残っていたようなところがあった気がします。

それぞれの部署に電話番をして来客の対応をして
といった全般の対応を専門にする社員さんがいて
専門職との役割分担がされていたことを思い出しました。

まだそれぞれの社員に会社からスマホが支給されて
それが内線を兼ねているという時代ではなかったので
電話が鳴ったら若手が出るのが普通でしたからね。

ともかく話を元に戻すと、現役を退いた世代にとって
価値観が変化していることを全く知らなかったら
現役世代とズレや軋轢が生まれやすくな気がします。

何も女性に限らず男性でも退職して年数を経た方は
「いまはそんなこと言ったら大問題になりますよ」と
思ってしまうことを平気でおっしゃる方はおられます。

価値観の移り変わりがどんどん早くなっているので
ご年輩の方に限らず私たち世代もすぐに「まぢで!」と
驚くような立場になる日がすぐ来るかもしれません。

だからこそ大切なのは「昔はこうだったのに」と語るより
「今はこうなんだね」と理解を広げることでしょう。
たとえ聞いた瞬間には理解し難かったとしても、です。

自分の育んできた価値観や常識をアップデートすることは
決して自分の人生を否定することではなくて
時代の流れに目を向けるやさしさじゃないですかね。

いまは他人事に思えてもじきに自分事になるでしょうから
過去を否定せず、今を責めず、ただ違いを知って受けとめる
ということを大切にしておきたいなぁと思いました。