戒名をつけ直してもらいたい

2025年6月17日(火)


北海道は梅雨の時期がないと聞いていましたが
日射しが照りつけている屋外を長時間歩いても
湿度が低くて風がカラッとして涼しかったです。

新千歳空港からエスコンフィールドへ移動する
バスの車窓からは見慣れない針葉樹が多くて
気候が違うと植生も違うものだと関心しました。

違うのは木々だけでなく生えている草にしても
違っているし咲いている花にしても見たことが
ないような珍しいキレイな花がいろいろありました。

身の回りの自然に限らず時と場合によっては
何か他に気を取られていたらどんなことでも
違いに気がつかないことはあるだろうと思います。

ましてや自分自身が大変な状況にあるときに
大切な方が亡くなって更に慌ただしいなかで
お葬式を出さないといけないという状況のとき。

ご主人の家の宗派がどこだったのかというのを
気にする余裕がないなかで言われるがままに
お葬式をしてもらったという方がおられました。

あとになって落ち着いてからそういえば主人の
実家の宗派はどこだったのだろうかと気になって
改めて調べてみたら違っていたことに気づいて。

浄土真宗のお寺さんにお葬式をしてもらったので
法名を授かっているけど浄土宗の戒名ではないから
戒名をつけなおして欲しいという相談がありました。

そのままでも問題がないですよと伝えたのですが
やはりどうしても気になるということだったので
ご主人のお話を伺ってお授けすることにしました。

改めて後日お寺でお授けした戒名をお伝えしたら
「これでやっと主人が成仏した気がします」と
ものすごく安堵されたご様子だったのに驚きました。

浄土真宗のお坊さんにお葬式をしていただいているので
元々どこかで迷ったりしているというようなことは
ありませんよと伝えましたが伝わっていなさそうでした。

実はもう十七回忌も終えていらしたというので
ずっとモヤモヤを抱えていらしたことに驚きましたが
心のつっかえがとれたということで私も安堵しました。

戒名なんていらないと言う方もおられるご時世ですが
戒名を授かることに意味があることもあるなぁと思います。