ガラパゴス化して変わらない人
2025年6月13日(金)
先般の古式写経会のときお手伝いしていただく
和尚さま方をお寺としてお出迎えするときに
何をどうするかという感覚はいろいろあって。
私の親世代のころは到着したらまずお菓子を添えて
お茶を出して一服していただいて一息いれてから
準備を始めていくというお接待にはじまって。
お昼にしても途中休憩にしても終わった後にしても
和尚さまそれぞれに何が良いかご希望を伺って
お好みのものをお寺側が給仕していたのですが。
お手伝いいただく方が私と同い年かそれ以下の方に
ゴロッと顔ぶれが変わってからは以前と同じように
お接待したら過剰すぎると感じるようになったので。
お茶のお替わりを給仕せず急須を置いておいたり
コーヒーが良い場合はポットからセルフサービスで
好きなものを選んで取っていただくようにしました。
男性が働いて女性が家庭を守るという生活様式が
一般的だったころにはかつてのようなおもてなしが
よくあるスタイルだったということなのでしょうが。
今では夫婦共働きというのが一般的になっていて
男性も女性も等しくできることをそれぞれがやる
というのが標準スタイルというご時世ですからね。
ところがお寺の世界は定年というものがないので
世間一般の会社よりも長く住職という役職を
担っていらっしゃる方もけっこう多くおられるので。
お接待について昔ながらのスタイルを続けていないと
批判や非難や厭味などを言われるくらいならいいけど
怒鳴られたり怒られたりすることも時にはあったり。
世の中からかけ離れていることにお気づきでない
という方が自分のスタイルを今も貫いていることを
鼻高々に自慢される話を聞かされたりすることもあります。
世の中の常識が移り変わるのが早くなってきていて
気をつけていないと置いていかれそうになるかも…
という年代に自分自身がさしかかってきていますが。
お寺はガラパゴス化しやすい環境にあるんだというのを
諸先輩方のお姿からしっかり教えていただいているのに
自分自身も同じ轍を踏むことがないようにしないと…
なんてことを昨日の古式写経会のあとの打ち上げの席で
皆さんと話している中からも感じたので自分を戒めるため
忘れないようにとブログに綴っておくことにしました。