成功例より失敗例こそ学びがある

2025年6月3日(火)


2012年に未来の住職塾第一期がはじまったとき
何かよくわからないけど面白そうだと感じて
参加したら宗派を超えたお坊さんと知り合いました。

今まで知らなかった世界に触れて刺激を受けつつ
自分のお寺についての現状を把握したうえで
これから何をどうするか計画書をつくりました。

一年間で終わるのではなく第二期からあとも
さまざまなお坊さんたちと交流をしていくなかで
多種多様な成功事例を学ばせていただいたものです。

コロナ禍の前は年に1回くらい住職塾の卒業生が
集まって交流したり親睦を深める場がありましたが
コロナ禍になってすっかり途絶えていたのですが。

先日あるお坊さんたちとあれこれ話していたとき
そろそろ何かやりたいけどただ集まるだけじゃなく
せっかくなら学びになることをしたいんだけど。

今さら成功事例を聞いてもお寺ごとに環境や状況の
違いがありすぎるし特殊な条件もいろいろあるので
自分のお寺にあてはめるのはなかなか難しいから。

逆にみんなどんな失敗例があるか聞きたいけど
信頼できるお坊さん仲間という閉じた場なら
失敗談を共有してもいいんじゃいかということで。

自分のお寺でやってみたけどうまくいかなかったとか
やろうかと思ったけど実際にやらなかったこととか
そうした事例を発表して語り合う場を開きました。

ということで言い出しっぺの私が先陣を切り
もう一人のお坊さんとこれまで話したことのない
ダメだったりやらなかったりした事例を発表しました。

失敗談はたまに個別で聞く機会があるにはあるけど
今回試しにやったら予想以上に学びも多かったので
ぜひ第2回目もやろうという流れになりました。

でも実は一番学びになったのは発表者の私でした。
発表しようと思って振り返ると深掘りしないと
いけないので改めて深く見つめ直す機会になり。

さらには皆さんから質問を投げかけてもらって
それに答えることで更に深掘りすることもできて
ここ10数年分の自分を棚卸ししたようでした。

いろんなことをついやりっぱなしにしがちですが
こうして深く振り返って見つめ直すということを
時にはあえて時間を設けてみるのって大事ですね。