怒れないのではなく怒らなくなった理由

会議のあとの会食の席でおしゃべりしていたら
会社勤めされている方が「昔はよく怒っていたけど
最近は怒らなくなってきた」とおっしゃっていました。

昔は何かあるとすぐ怒鳴られるのが普通だったけど
最近は怒るとすぐ○○ハラと言われるご時世だから
怒らなくなったのかと思ったら違っていました。

昔よく怒っていたとき怒っていた相手というのが
自分より年齢が上の上司がお相手だったけれど
今は自分より上の人がすっかり減ったということで。

かつての自分はキレキャラだったはずなのに
今では理不尽なことを言ってくる上司も減ったから
すぐキレるようなこともほとんどないそうです。

もちろん年齢を重ねて体力も落ちてきているので
若いころはプチッとキレてすぐ怒っていたけど
今は怒るエネルギーが湧かないこともあるようです。

一方で自分よりも年下の部下のほうが多いから
ハラスメントにならないような接し方についての
講習は会社で受けさせられているということですが。

指示を待っているだけで何も動こうとしなかったり
言ったことをやってくれなかったりすることはあっても
怒っても伝わらなさそうだし接し方に困るらしく。

そんな若手が年を重ねたとき下の人が入ってきたら
さらに若手のほうがガツガツとやる気を出したとき
困るのは自分じゃないかなぁと心配になるそうです。

お寺に戻ってから会社という組織の中で働くことが
なくなったので世の中の人たちがどういう環境で
仕事をされているのか話を伺えるのはありがたいです。

坊さんという立場ではなくフラッとに接してくれて
いろんな雑談を聴かせていただいた貴重なひと時でした♪
（画像は会食の席ではなく別の食事の一場面です）