開眼される位牌と閉眼される位牌と

2025年5月10日(土)


業者さんからの紹介で位牌の開眼をしました。
新しくつくった位牌だと聞いていたのですが
持って来られたのは二人とも刻まれた夫婦位牌でした。

お母さんが先に亡くなられたということでして
お父さんがお母さんの位牌をおつくりになるとき
将来的に自分の戒名も入れる夫婦位牌にされたようで。

今回お父さんが亡くなられて後に残った娘さんが
お父さんがつくられた片側が空いたままだった
夫婦位牌にお父さんの戒名などを刻まれたのでした。

お母さんが亡くなったときお世話になったお寺に
自分も生前戒名を授与してもらっていたのですが
お葬式はしなくていいと生前に言われていたそうです。

自分の死後のことについて予め準備できることは
すべて準備を整えておいて後に残る娘さんには
余計な負担をかけないようにされたかったのでしょう。

位牌開眼のおつとめのあといろんな話をしてくださり
今後の法事などお願いしたらしてもらえますか
ということだったのでご要望があれば承りますと答えました。

開眼のおつとめをしたあと次に承っていたのが
ご本尊の仏さまと位牌と遺影の閉眼とお預かりで
ご両親と祖父母のモノを持ってこられました。

後をお世話されているのが娘さまということで
実家の家を残しておけないから処分するために
お仏壇の中身をお寺に託したいということでした。

最後のおつとめをして仏さまと位牌と遺影を
閉眼供養をしたらずっと懸案だったことが
無事に終えられてホッと安堵してお帰りになりました。

どちらも娘さまが後のお世話をされているのですが
この場合はこれが正解というのは一つじゃないので
それぞれ考えて選んで決めたのでいいと思います。

仏さまのところから見守っておられるご両親が
「ありがとう」と言って微笑んでくださるのが
思い浮かぶようであればありがたいなぁと思います。