お寺の境内にあるお墓を動かす

2025年5月2日(金)


昨日のお寺と檀家との関係性についての続きです。
菩提寺のご住職が遠方のためお寺に来れなくて
お世話をする人がおらず荒れていくお寺の話です。

これまでお世話していた方は親しみがあったけど
ご住職はよく存じあげないので親しみがないし
別のお寺からお坊さんが派遣されるというのも…

というお寺の人との関係性もご縁が薄いうえに
お寺までお参りするのが難しくなってきているから
お寺とご縁を感じられなくなっている方の相談です。

昨日のブログに書いたお寺の檀家というのは
どういうものなのかという質問をされた背景には
そのお寺の檀家でいることを迷っていたようです。

ちなみにお墓はどこにあるのか尋ねたところ
菩提寺の境内墓地にあるということですが
墓じまいしたいと思っての相談だったんですね。

お寺の境内墓地にあるお墓を動かすとなると
改葬届を整えるためにはお寺の承認がいるので
ご住職に署名と捺印をしてもらう必要があります。

そのため遠方におられるご住職に事情を伝えて
お墓を境内墓地から移す承認をもらわないと
墓じまいを進めるのが難しくなることを伝えました。

ちなみにお墓に納めてあるご先祖さまについて
お尋ねしたら亡きご主人とその両親と祖父母が
入っておられるという状況にあるようでして。

そうなるとご主人の親御さんのご兄弟筋の方にも
お墓を移したいことを事前に相談しておかないと
何も説明なしに改葬するのは良くないでしょうから。

親戚筋でそのお墓にお参りしている方があると
まだ残しておいて欲しいという方がおられる場合は
どのお骨を誰が継承されるか相談も必要でしょう。

ということでお墓を移したいというご要望を
先に進めるにはまずお寺のご住職に相談して
了承を得られたら親戚筋に相談されるとして。

こちらのお気持ちを丁寧に説明していくことで
皆さんにご了承していただけるよう焦らずに
ご相談されるのがいいと思うとお伝えしました。

もし途中で何か困ることが出てきたときには
どうするのがいいかまた一緒に考えますよと
お話したら「わかりました」ということでした。

ということで墓じまい相談のお話は以上です。