紫の衣を着てもいい辞令をいただく

2025年4月24日(木)


法然上人のご命日は1月25日なのでその頃に
御忌というご命日の法要をおつとめしますが
総大本山では大概どこも4月に執り行っています。

総本山知恩院では例年4月18日から25日まで
午前の日中法要と午後の逮夜法要がありますが
今日の逮夜法要のあとに叙任式がありました。

ちょうど私の坊さんの階級が一つ上がったので
叙任式に招かれる段階になったということで
御忌逮夜法要後の叙任式に招待されて伺いました。

たまたま午前中に百万遍にある大本山知恩寺で
行われた御忌の法要で地元の方が導師をされたので
随喜といって参列してから知恩院へ向かいました。

今回の叙任式で階級が一つ上がったことにより
紫の衣を着ることが許される立場になったので
新しく設えたばかりの紫の衣で参加しました。

ところが百万遍の御忌法要に随喜で参列したとき
お袈裟が七條という大がかりなモノを着けて
参列したのでウッカリしていたことがあって。

知恩院での叙任式には五條という小振りなお袈裟を
着けて出ることになっていたのを失念していて
知恩院で着替えはじめて指摘されて気づきました。

そういえば何かの書類に五條のお袈裟を着けて
出るようにと書かれていたけど持ってくるのを
すっかり忘れてしまっていたということに…

大慌てで着替えをお手伝いしてくださっていた
衣屋さんがイロイロと駆けずり回ってくださり
コッソリと五條のお袈裟をお借りできました。

ということで何食わぬ顔をして叙任を受けて
認証状を宗務総長さまからいただいたのですが
実は自分の五條袈裟ではなかったんですね。。。

お寺に戻って手元の書類を見直してみたところ
一番最初に届いた書類に五條袈裟とありましたが
少し前に届いた書類には何も記載がなかったですね。

お貸しくださった祖山の方に心より感謝申しあげます。