指示がないと動かない部下
2025年4月4日(金)
私が就職したのは昭和じゃなくて平成でしたが
就職したての新入社員のときは直属の先輩のもとで
一緒に仕事をする中で仕事を覚えていったものです。
何をどうしていいのか最初はわかりませんでしたが
指示を与えられるのを待っていることは許されず
自分から何をするか聞きに行くものだったのですが。
今のご時世は部下に何の仕事をどうやるのか
指示しなければ自分から動いてなんてくれない
というボヤキのような話を聞いて驚きました。
何も言わないと何もしないで待機しているらしく
一つ一つ指示を出さないといけないというのは
なかなかに厄介で面倒なことなんだそうです。
しかもこれこれをやるようにと指示をしたら
「言われた業務を私がやったらどういう形で
私の成長につながるのですか」と聞いてくるとか。
「そんなことは自分で考えるべきことだろうし
何をどう考えてどう受けとめるのかによって
成長できるかどうか違ってくるでしょ」と言いたいけど。
そういうことを言うとハラスメントになるから
たとえそう思って言い返したくなったとしても
その想いは飲み込んで指示に従うよう頼んでいるとか…
自分の成長にどうつながるのかと尋ねるけど
成長と一口に言っても自分に何かのスキルが
身に付くような意味でしかない気がしますね。
あまり好んでやりたくない面倒なことだとしても
理不尽さに耐えたり調整する力が身に付いたりして
それはそれで貴重な経験を積むこともあるわけで。
いろんな体験や経験を積み重ねていくなかで
何かのスキルというわかりやすい能力というより
総合的な人間性が培われる方がもっと大事だと思います。
すぐ身に付くものは他に別の良い人がいるようなら
すぐ別の誰かに置き換えられてしまう気がするけど…
なんだかちょっと残念だなぁと感じたお話でした。