春のお彼岸と六波羅蜜の忍辱の話
2025年3月20日(木)
今日の午後は春のお彼岸法要をお勤めしました。
法要に続いて短めの法話をしたのですが今回は
六波羅蜜のなかの「忍辱」の話をしました。
忍辱は(にんじょく)ではなく(にんにく)と
仏教では読んでいて辱めを忍ぶと読み下せるとおり
受けたことに怒ることをしないことなのですが。
他人から受けた何かに対して起こる怒りだけでなく
自分から他人に何か及ぼそうとしようとするのも
耐え忍ぶということも含んでいるのが忍辱です。
あなたのためを思ってせっかく言っているのに
なんで言うことを聞かないのか…という状況になって
怒りの心が湧いてくるのを抑えることも意味します。
人から受けたことで怒らないようにするのは
わかっていても実践するのが難しいものですが
心がけていくことでできることもあるでしょう。
一方で誰かを自分の思い通りになるようにしたり
自分の思っている方に向かわせるようにしている
というのは自分では気づいていないことが多いです。
よかれと思って言いたいことがあったとしても
その思いを留めるようにするのも忍辱ですが
気づくのも難しいし気づいても控えるのが難しいです。
とはいえ自分の思い通りにしたいというのを
手放していくと不用意に怒ることがなくなるし
そのためには心の余裕が大切だとお話しました。
法話に続いてお念仏しながら数珠繰りをしたあと
ぼた餅とお茶をお出しして皆さまと歓談していたら
あるお檀家さまが忍辱の話が心に響いたと言われて。
介護関係のお仕事に就いていらっしゃるので
ついこうして欲しいとかああして欲しいという
思いを押しつけている自分にハッとしたそうです。
どうして私が言った通りにしてくれないのかと
つい怒りたくなることがよくあるそうですが
相手にも相手の想いがあるのを置き去りにしていた、と。
多忙を極めることが多いので余裕がないことが多いけど
少しでも相手の方の想いにも心を配るようにして
自分の想いを押しつけないようにしようと思ったそうです。
法話で話した私自身がなかなかできていないですが
お一人でもお伝えしたかった想いが届いたことを
聞かせていただけて嬉しかった春のお彼岸法要でした♪