母の桜が散った夜を観る
2025年3月8日(土)
知人のご子息から頼みたいことがあると
連絡が入ったので何ごとかと尋ねてみると
お寺の座布団を貸してもらいたいとのことで。
いま舞台のプロデュースをしているところで
小道具として座布団が必要で探しているけど
まとまった数の座布団がなくて困っていました。
昔はどこのご家庭にも座布団があったのに
今どきはたくさん持っているところがなくて
ふと思い出したのが私のお寺にあるのでは…と。
以前はお寺にも百枚以上の座布団が常備してあり
日常的に結構な枚数を出して使っていたのですが
最近は座布団の出番がめっきり減っています。
特にご年輩の方ほど正座ができなくなっていて
お寺でもすっかり椅子を使うことばかりなので
使わなくなった座布団を押入にしまっています。
今回上演する舞台で法事の場面があるらしく
濃紺色の座布団をお貸ししたら演出の都合で
白座布団の方がいいと追加で貸し出しました。
よかったら観に来てくださいとお誘いを受け
昨日と今日2公演ずつあるなか時間のとれた
今日の最終公演にご招待いただき観てきました。
森岡利行作・演出で源秋策プロデュースの
ワンバウセカンド公演「母の桜が散った夜」です。
家族の絆と母の無償の愛を描いた作品だそうです。
若くして母を亡くしている主人公の作次郎が
母の三十七回忌の法要を迎えた日の物語でして
家族が集まって法事をつとめることになるのですが。
それぞれ抱えている問題に葛藤している家族が
お互い衝突していく場面がずっと続くなかで
作次郎が母に想われていたことに気づいていき。
最後はお寺の庭に咲く桜がかつて仕事帰りの
母と自転車で二人乗りして帰った夜に見た
舞い散る桜と重なって見えて幕が閉じました。
大きな声や怒声が飛び交う場面が多いけど
ちょくちょく挟まれるユーモアが笑えて
すれ違う想いに思いを寄せていく2時間でした。
何度も登場しては下がる座布団を眺めながら
役者さんの声ってよく通るなぁと感心したし
久しぶりに舞台を観て生の力に感動しました。
プロデューサーの源秋策さんお疲れさまでした♪