お仏壇のある生活

2025年3月3日(月)


仏壇開眼を頼まれてお宅にお参りしてきました。
初訪問なのでナビを頼りに団地をのぼって着いた
お宅におじゃますると中は昔ながらの住宅でした。

玄関をあがって庭沿いの廊下を歩いていくと
広々とした床の間の和室に案内されて入ると
床の隣の床脇にお仏壇が安置されていました。

床脇の隣にはお仏壇を入れることを想定して
造り付けられた両開きの扉になった仏間が
あったのですが扉は閉じられたままでして。

床脇の違い棚と地袋の間に小振りなお仏壇が
まるで誂えたかのようなピッタリのサイズで
いい感じに置かれてすっかり馴染んでいました。

立派な仏間があるので昔ながらの台がついた
お仏壇を置こうと思えば置けたのでしょうが
小さいので充分だと思ったということです。

事前に幅も奥行きも高さも測ってお店に行って
ちょうど良い大きさのお仏壇を探したそうで
お仏壇の色見も床脇の雰囲気に合っていました。

上置きタイプの小さな唐木のお仏壇なのですが
阿弥陀さまの左右には善導さまと法然さまも
お迎えくださっているのはありがたいですね。

ご本尊の阿弥陀さまのすぐ両脇にお花があって
桜っぽいなぁと思いながらよく眺めて見ると
枝は銀色で花は鮮やかなピンクの桜の花でした。

生花でなく作りモノのお花をお供えするときは
金色だったり彩色されたりした蓮の花や葉などを
挿すことが多いですが桜の造花って珍しいですね。

この桜のお花はキレイでいいですねと言うと
仏壇屋さんに勧められたけど桜でも構いませんか
と尋ねられられたので結構ですよと答えました。

火立てや花立てや線香立てといった具足の色も
桜の花のようなピンクがグラーデーションで
薄くなっていく彩りになっていてキレイでした。

日常の生活のなかにお仏壇があるっていいですね。