デスカフェで土葬を語る
2025年2月27日(木)
今宵はオンラインで開催するデスカフェでした。
今回のテーマは「土葬」でしてご参加の皆さんと
二つの問いについてあれこれと対話をしました。
最初の問いは自宅から300m先に土葬用の墓地を
つくる話が出てきて業者が近隣説明をしているけど
町内住民は反対していてあなたはどうする?です。
昔は土葬していた地域もいまは火葬が主流なのに
いまになって土葬用の墓地をつくるという背景には
多様化する社会で宗教的な理由があるようでして。
ともかく地元の人たちは反対している流れのなか
同じく反対寄りの反応をする意見もあったけど
土葬があるといいなぁという意見もありました。
どうしますかと問われると賛成か反対かという
二極に分かれがちな反応になりがちな中にあって
どちらでもいいかなぁという反応も出てきて。
どっちでもないという選択肢を選ぶというのは
興味や関心が薄いから反応も薄いという場合も
あるでしょうが必ずしもそうとは限らないようで。
自分の正直な気持ちをそのままパッと言っている
という印象でどっちでもいいんじゃないかという
答えを言えるのは新鮮でしたし面白く感じました。
二つめの問いは自宅から300m先に土葬用の墓地を
つくる話が出てきて業者が近隣説明をしているけど
町内住民は反対しているというのまでは同じだけど。
いまあなたの大切な人は命の火が消えようとしていて
元気なとき「土に還りたい」と土葬を希望したけれど
あなたはどうする?という条件が加わった問いでした。
土に還りたいと言っているというのが効いていて
土に還るということと土葬ということが必ずしも
イコールではないだろうという反応がけっこう多くて。
しかも家の近くに土葬の墓地があってそこに土葬する
ということへの反応は肯定派もいれば否定派もいて
そのあたりの感覚は土葬の印象の違いっぽいようでした。
土に還るというのはどういう埋葬がいいと思っていて
どういう弔われ方を臨んでいるのかということまで
詳しく本人に聴かないと意味合いがわかりません。
そのため本人の希望をかなえたいと思っていても
どの言葉を拾ってどのように何を選ぶのかというのは
解像度を上げて深掘りして聴いておく必要がありそうです。
今回は初参加の新しい顔ぶれもいらしたおかげで
新しい風が吹いたような新鮮さがあって良かったです。
次は4月の予定ですので是非ご一緒してみませんか♪