弔い上げを頼もうと思った理由

2025年1月30日(木)

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「このたび母の七回忌をお勤めしてもらいましたが
次の母の十三回忌のとき父は二十三回忌になるので
それで両親の弔い上げにしてもらうことはできますか」

ご法事をお勤めしたあとで尋ねられたのですが
息子さんはまだご高齢というわけでもないので
どうして弔い上げを頼もうと思ったのか伺いました。

というのも息子さんはずっと関東に単身赴任中で
定年を迎えてからも再雇用という形で残られていて
再雇用期間の後は広島に戻るつもりでおられます。

広島に戻ってきてからは働きに出てもいいけど
これまで離れて暮らすことが多かった奥さまと
元気なうちに一緒に楽しみたいとも思っておられます。

なのでお母さまの十三回忌の次の十七回忌も
恐らくお元気で迎えてお勤めできるでしょうし
その次の二十五回忌もお勤めできそうな感じです。

お父さまの二十五回忌や三十三回忌だって
お勤めできそうにもお見受けしているので
まだ弔い上げというには早い感じなんですね。

お話を伺うと「弔い上げ」というのがあると聞いて
自分の両親もいつか弔い上げしてもらわないと
子どもたちに負担になったら…と思われたらしく。

ネットで調べても弔い上げってよく分からないけど
今回お母さまのご法事をお勤めしてもらったので
これを機に頼んでおいた方がいいと思ったそうです。

私のお寺では弔い上げという形で何も特別なことは
やっていないことをご説明してご両親のご法事は
できる間はお勤めされるようにオススメしました。

弔い上げをしていなくても次の代の方しだいで
祖父母のご法事をされる方もいらっしゃれば
されない方もいらっしゃることもお伝えしました。

「それなら特に何も心配しなくてよさそうなので
今後もできるだけ両親の法事をお願いしますね」
と安心されたようなので尋ねてもらって良かったです。