賑やかな法事と静かな日常
2025年1月2日(木)
お正月には親族が集まってくれやすいからと
昨年の一周忌に続き今年は三回忌を頼まれて
お宅に伺ってご法事をおつとめしてきました。
普段は車通りが多くて混んでいる幹線道路は
お正月なので走っている車が少なめでしたし
帰省か旅行だろう県外ナンバーが多かったです。
故人が亡くなられて奥さまは独り暮らしですが
ご法事には子どもたちが家族を連れてきていて
孫世代も曾孫世代もたくさんお集まりでした。
大勢がお集まりになっていると賑やかですが
奥さまはご主人が亡くなって張り合いがなくなり
普段は何もする気が起きなくなっているそうで。
家の中でジッとしていることが多いらしくて
一年前に比べて足腰が弱ってこられたようで
立ち上がるのも歩くのも覚束ないご様子でした。
一般的には夫に先立たれた奥さまの場合には
夫婦二人でいらしたときよりもお元気そうに
お見かけすることが多いとよく言われていますが。
仲が良いご夫婦の場合には夫に先立たれると
お世話をする人がいなくなって生活に張り合いが
なくなったのが寂しく辛いという方もおられます。
子育てしていて忙しかったころが一番幸せだったと
昔を懐かしむようにして呟くように話されたので
「そうだったんですね」とお話を伺おうとしたら。
曾孫さんたちが歓声を上げて楽しそうにされた
その様子をご覧になってニッコリ微笑まれたので
昔の話を伺うのは辞めておくことにしました。
私が心配してもどうにもならないことですが
億劫がらずに足腰をなるべく使ってくださいと
奥さまに申しあげてお宅を辞してきました。