すぐ批判しないで学ばせてもらう
2024年12月23日(月)
クラファンサイトのニュースレターのなかに
気になる紹介があったのでクリックしてみたら
新しい法要の形を模索する挑戦がありました。
新しいといっても法要の様子を撮影した動画を
施主となる利用者が再生することができるという
既に取り組まれているお寺があるのは知っています。
でもまだあまり一般的にはなっていないので
クラウドファンディングのサイトを利用して
広く知ってもらえるよう試みているようです。
このデジタル法要をお願いしようと思ったら
「南無カード」というクラファンのリターンを
支援するというか購入すればいいというものです。
まずは需要を探るという試みでもあるようで
今後は全国のお寺に登録することを呼びかけて
頼みたい人がお寺を選べるようにしたいようです。
今回はクラファンを利用して告知しているので
お布施にあたるリターンは金額が決まっていますが
将来的にはお布施は自由裁量になる感じです。
法要としては特定の誰かのご供養のほかにも
水子供養やペット供養やご祈願などありますが
今回は人かペットのご供養に限られています。
菩提寺で弔っていただいている故人について
この仕組みで依頼を受けたら揉めるでしょうから
いわゆるご法事は受け付けないとなっています。
クラファンを立ち上げた団体が書いた文言には
墓じまいの前にお寺じまいの声が多いとありますが
お寺とのご縁が細く薄くなりつつあるのは確かです。
葬儀の簡素化が進んで大切な知人友人を見送れなかったとか
自然災害やパンデミックなどで直接供養ができないことがあり
何かご供養をしたかったけどできなかった声も多いようで。
手を合わせる機会を持てなかったモヤモヤに対して
弔いなおしのような機会を持てる仕組みをつくる
ということについては私も必要性を感じています。
今回のクラファンはいろいろ課題が多そうですし
パッと見てすぐ批判するお坊さんも多そうですが
見習うべきところは見倣っていきたいと思います。