坊主café 241220 泣けないとき
2024年12月20日(金)
今日の午前中はお寺の本堂で坊主caféでした。
朝晩の冷え込みが厳しくなってきているので
本堂をガスストーブで温かくしてお出迎えしました。
普段はこの一ヶ月でどんなことがありましたかと
話題を振っていますが今回が年内の最後なので
一年を振り返って思うことについても尋ねました。
振り返ると一年が早いというのは同じですが
少しずつモノを手放そうとされている話とか
体調を崩して難儀をされた話などありました。
ご親族を亡くされたお葬式に参列されたとき
親戚たちはみんな悲しそうに涙しているのに
自分は涙が出ずに途惑ったという方がいらして。
決してその方が嫌いだというわけではないけど
なんか自分には感情がないのかと思ったし
独りだけ取り残されているように感じたそうです。
中には大号泣しているお子さまたちもいたので
なんで私だけが泣かないんだろうと思ってしまって
自分はどこかおかしいのではと不安だったそうです。
でもお葬式に参列したとき悲しいとか辛いという
反応をしたり感情が湧いたりすることもあるけど
時にはホッと安堵したり怒りが湧くこともあります。
ボーッとしてしまって何も考えられなかったり
逆にじっとしていられなくて動き回っていたり
後悔の念が押し寄せたり何も感じなくなったり。
そうした反応や感情は人それぞれ違うものだし
同じ人のなかでも時と場合で違うこともあれば
急にガラッと入れ替わることもあるんですね。
どんな反応や感情もいいとか悪いとかはなくて
ありのままの自然に湧いたり感じたりするものなので
だから良いとか悪いとか評価するものではありません。
というグリーフについてのお話をお伝えしたところ
「そうなんですね、よかった〜、安心しました」
ということで気持ちが楽になったということでした。
次回は来年1月17日(金)にまた坊主caféを開きます。
お悩みに限らず日々のささいな出来事でもOKです。
お茶しながらステキなひと時をご一緒しましょう♪