飾り紐の結びが緩んでほどけて

2024年11月26日(火)

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朝早くにお寺の電話が鳴るとドキッとします。
お通夜とお葬式を頼むますという訃報がほとんどで
今朝の電話もお檀家さまが急逝された連絡でした。

今夜のお通夜で明日のお葬儀をご希望だったので
ご希望の時間をもとに私の予定と擦り合わせて
おつとめの時間を決めて夕方お参りしてきました。

葬儀会館に着いて控室で衣を着替えようとして
風呂敷の中から剃刀を入れている袋を出したら
袋に結びつけている紐の飾り結びが緩みました。

咄嗟にアッと思って締め直そうとしたのですが
変なところを引っ張ったのか触ったのかして
結びがほどけて結び直せなくなってしまいました。

袋の中に入れている剃刀に着けている白い紐も
同じ飾り結びがしてあるので見よう見まねで
結び直そうとしましたがどうにもなりませんでした。

その場で結び方を調べようとネット検索しましたが
飾り結びの名前がわからなくてキーワードもわからず
どうにもできないままおつとめの時間になりました。

参列されている皆さまには目に付かないですし
枕経でおつとめする剃髪の儀式にも影響しないので
何となくグルグルさせたままでおつとめしてきました。

お寺に戻って戒名を考えて位牌に墨書をして
お葬式の準備を整え終えてから改めて検索すると
総角(あげまき)結びという結び方に辿り着きました。

中央の結び目が「入」の文字になる入型の結び方と
「人」の文字になる人型の結び方があるようで
ほどけなかった側が入型だったので入型にしました。

入型は福を招く場合で人型は魔除けの場合という
意味があるようですが更に検索して調べていくと
仏教と共に伝わった華鬘(けまん)結びと同じでした。

またほどけてしまっても悩まずに結び直せるように
結び方や意味の備忘録としてブログに綴りました。
(ちなみに結び直したのはブログ画像の右側です)