お葬式で戒名を授ける理由
2024年11月21日(木)
昨日の「戒名って必要?」という質問の続きです。
費用的な負担が要るようだったらなくてもいい
というお気持ちが理由の一つだったのですが。
戒名がなくても別にいいんじゃない?と思われた
別の理由としては戒名をもらうのがどういうことが
ご存知でなかったということも一つにはありました。
馴染みがないし長くて覚えられないしというのは
家にお仏壇がなくて手を合わせることもなくて
目に触れる機会がほぼないこともあるでしょう。
戒名は自分で自称される方はほぼおられません。
大多数の方はお葬式を執り行っていただいた
お寺のお坊さんにお葬式で授けてもらっています。
ちなみに宗派によって戒名という言い方をせず
法名とか法号とか呼び方が違うこともありますが
ここでは一般的な呼び方として戒名とします。
仏教徒となるというよりもう一歩踏み込んで
仏門に入って仏道を歩む修行者になるためには
だれかに師匠になってもらわないといけません。
師匠について仏教の戒を授かる儀式をしてもらって
仏法僧の三宝に帰依して今後は戒を守ることを
約束することで修行者の仲間に入れてもらえます。
お師匠さまから戒を授かって修行者となった
という証しとして修行者としての名も授かります。
戒を授かった証しの名のことを戒名といいます。
私がお葬式を執り行うご縁をいただく場合には
お通夜の前に枕経の中で戒を授けているので
私が戒を授けた証しとして戒名を授けています。
ということでお葬式の一連のおつとめのなかで
戒を授けているので別途で戒名料というお包みは
別途でいただかなくて結構とお伝えしています。
ただしこれはあくまで私の場合の考え方です。
違う考え方の場合もあるだろうと思いますが
疑問があればお尋ねされるといいでしょうね。