お寺の狭い世界での通過儀礼
2024年11月11日(月)
お寺の住職さんが交替されるお祝いの法要に
お手伝いとして来てほしいとお願いされました。
おめでたい席に招かれるのはありがたいですね。
新住職さんがお稚児さんの練り行列のなかに
挟まれてご近所をぐるりと練り歩かれてから
閉めてあるお寺の山門を開けて入られました。
七五三を経験されるお子さんは多いでしょうが
お稚児さんは何か機会がないと稚児衣裳を着て
練り歩くことは経験しないほうが多いでしょう。
お稚児さんのお練りに参加するとどのような
意味があるのかと尋ねられたことがありますが
無病息災を願うのかな?くらいしか答えられずで。
あとで調べたら仏さまの奉仕者のこともあるけど
お練りの最後に頭へ浄められた水滴を頂くので
仏さまとご縁を結ぶということもあるようです。
そのあたりの意味合いはあいまいな感じですが
半分以上は親や祖父母たちが見たいというのが
参加する皆さんが想い描くことのようにも思います。
新しい住職さんは山門をくぐって本堂に入ると
住職の代替わりということでお袈裟や過去帳を
渡されて引き継ぎをするという儀式がありました。
かつては地域の他のお寺のご住職さんたちに
仲間入りさせてもらうのを認めてもらうという
意味合いの儀式に重きを置かれていましたが。
この頃は閉鎖的な通過儀礼はほぼなくなって
住職交替を檀信徒へお披露目する場というのが
一般的になってきているような感じがします。
世間でもいろいろな慣習が変わっているなかで
しがらみが減っているのはお寺も同じですね。
ということで幸せのお裾分けをいただきました。