3年が過ぎてようやく心がゆるむ

2024年11月8日(金)

241108
ご主人の祥月命日のご回向をおつとめしたあと
最近どうですかと伺ったら腰の調子が悪くて
整骨院に通って治療を受けていると伺いました。

ご自宅でご主人の介護でお世話をしているとき
ぎっくり腰になったのが悪くしたきっかけで
ずっと悪かったけど良くなってきたそうです。

3年前にご主人が亡くなってから叔父と叔母が
続けて亡くなって少しして自分の母も亡くなって
喪主をして実家のお墓の墓じまいも済ませたそうで。

何かと慌ただしくて腰の状態が悪いままだったのが
周りでもバタバタしていたのが落ち着いてきたから
腰の具合も良くなってきたのかもとおっしゃいました。

すると今ごろになってご主人は糖尿病もあって
何種類も薬を処方されていて毎回飲ませていたけど
もしかしてそれは良くなかったのかなと思ったり。

あれこれ食べたいというモノは身体に悪いから
食事制限があったのもきちんと守らせていたけど
好きに食べさせればよかったかなとも思ったり。

最近になってそんなことを思っているってのは
今さら遅すぎるかもしれないんですけどね…
とおっしゃるのを「そうなんですね」と伺いました。

ようやくそういうことを思えるようになった
というのは身体も心も元気が出てきたのかな
とご自分でも感じていらっしゃるようなので。

元気にしている姿をご主人に見ていてもらうのも
ご主人へのご供養になると思いますよと言うと
訝しそうな顔をされたので理由を話しました。

もし自分が逆の立場だったら後に残るご主人には
元気でいてもらいたいし好きなことをしてほしい
と思うんじゃないですかと言うとハッとされて。

ご主人へのご供養というのが腑に落ちたようで
元気にいろいろ楽しまないといけないですねと
おっしゃった時とても柔和な顔をされていました。

来年のご回向ではどんなことを楽しまれたか
お話を聴かせていただけたらいいなぁと思います。