向こうで父と母は一緒にいるか
2024年10月31日(木)
お母さんの一周忌の法事をおつとめした後で
お茶をいただいていたときに尋ねられました。
「父と母は今ごろどこにいるんでしょうね」と。
亡くなられたら阿弥陀さまにお迎えいただいて
極楽浄土に参らせていただけるということは
ご両親それぞれのお通夜とお葬式で話しました。
お二人とも阿弥陀さまの極楽浄土に往生されて
いま極楽にいらっしゃることはご存知ですので
何をお尋ねされたいのだろうと訝しんでいたら。
「仏さまのお浄土というのは先に往った父と
後から往った母は出会えているのかというのと
居る場所が同じか違うか気になって」と言われて。
阿弥陀経のなかに俱会一処と説かれているとおり
同じ極楽にお迎えされているのでもちろん
再会されていらっしゃるのは間違いないでしょう。
では極楽のなかでご両親が一緒に同じところに
おられるか別々のところにおられるかというのは
それはお二人がどうされたいかによるでしょう。
ということを申しあげたら「あ〜そうですよね
あの二人だったら別々かもしれないですね」と
ちょっと残念そうな表情でおっしゃいました。
「仏さまのところでは私たちの心もこっちとは違って
仏さまに近づかせてもらっているでしょうから
一緒にいたいと思っておられるかもしれません。
といっても私もまだ往ったことがないので
そうじゃないかなと思っているだけですけど」
と申しあげたら「そっか、そうですよね」と。
昔から仏さまのところはステキなところでしょうね
こちらから往く人は絶えないけど誰一人として
還ってきた人はいませんから、とよく言います。
きっとご両親もそうなんじゃないですかね。
まぁ私たちも往ってみないと答え合わせは
できませんけどね、と言うと大笑いされました。
帰り際に広島の新米5キロを2袋とお菓子を
ぜひどうぞといただいたのでお供えしました。
このお米を炊いたらまた仏さまにお供えします。