お寺の掲示板に貼る言葉の話
2024年10月23日(水)
ようやく夏日になることが滅多になくなって
涼しくなってきたのでおつとめで身に着ける
お袈裟と衣の衣替えをすることにしました。
ちょうど衣屋さんが来るタイミングだったので
擦れて傷んだり解れてきている夏のお袈裟を
預かって繕ってもらうようお直しに出しました。
注文が終わって少し雑談をしていたときに
ふと「ちょっと聞いてみたいのですが…」と
尋ねられたのがお寺の掲示板についてでした。
この衣屋さんは半年ごとに掲示板に貼れる
言葉が書いてあるポスターをくださっていて
その言葉をどうするか悩むことが多いそうです。
営業で各地のいろんなお寺を回っているときに
エッジが効いた言葉を見かけることがあっても
真似たいけど真似するわけにはいかないらしく。
掲示の言葉をちょっと攻めた感じにした途端に
お寺に持っていくと「こんなの貼れない」って
突き返されたり文句を言われたりするんですって。
「そんなこと言わずに受け取ればいいのに・・・」
と思わず心の声がダダ漏れになっていました。
「そうしていただけるとありがたい」そうです。
もらった掲示の紙をそのまま貼るのは自由ですが
好みじゃないとか相応しくないというのなら
違う言葉を自分で書いて貼ればいいだけですからね。
友人のお坊さんは毎日2枚貼り替えています。
そこまで頻繁にはさすがに真似はできませんが
せめて月に1回くらいだったらできるでしょう。
もしも衣屋さんの言葉を貼り替えるだけだったら
半年もずっと同じ言葉が貼ったままですけど・・・
そういうお寺はないだろうと・・・思いたいですが。。。