浄土宗と浄土真宗本願寺派のお経

2024年10月23日(水)

241023
ご実家が浄土真宗本願寺派だという女性から
浄土宗のお坊さんにお経について聞いてみたい
ことがあるということでお話を伺いました。

お母さんの実家の宗派が浄土宗だったらしくて
その実家にあったお仏壇をお母さんが相続して
お母さんがお住まいの家に持って来られたそうで。

ご実家には浄土真宗本願寺派のお仏壇があるけど
その仏壇の隣には浄土宗のお仏壇も置いてあるから
同じ浄土系なので一緒に拝めないかと考えたらしく。

浄土真宗本願寺派と浄土宗のどちらの宗派でも
共通して読んでいるお経があるようだったら
それを読みたいので教えて欲しいということでした。

要約すると浄土宗と浄土真宗本願寺派の両方で
よく読んでいるお経って何があるかという話なので
いわゆる浄土三部経の中にあるお経になりますね。

浄土宗だと法然さまのお言葉をよく読みますし
浄土真宗本願寺派でも親鸞さまがお書きになった
ものをよく読みますが共通して読むことはないので。

どちらの宗派でも読んでいるということになると
やはりお釈迦さまのお言葉として伝わっている
浄土三部経にあるお経ということになりますね。

阿弥陀経であれば浄土宗でも浄土真宗本願寺派でも
おつとめで普段からよく読んでいるお経ですが
長めのお経になるのでけっこう時間がかかります。

無量寿経だと浄土宗では四誓偈と歎仏頌というのが
浄土真宗本願寺派の重誓偈と歎仏偈に当たっていて
普段からどちらでもよく読みますし短かめです。

細かいことをいうと同じ漢字を読み方の違いとか
木魚を使う使わないといった違いもありますが
言い出したらキリがないので言わないでおきました。

こういう質問をされたということはご実家では
二つのお仏壇の前で皆さんが一緒にお経を読む
という習慣があるのでしょうから感心です。

両方のお仏壇のご本尊さまは阿弥陀さまなので
阿弥陀さまはもちろんそれぞれのご先祖さまも
皆さんが喜んでいらっしゃることでしょうね。