舞台裏で交わされたフリートーク

2024年10月7日(月)

241007
先日の広島市仏教会のイベントのフリートークで
始まる前に舞台裏で真言宗と曹洞宗と浄土宗の
お坊さん3人が話していたときに出た話題です。

真言宗は平安仏教で曹洞宗と浄土宗は鎌倉仏教
というのが一般的な歴史教科書の書き方ですが
浄土宗を立ち上げたのって実は平安末期なんですね。

法然上人が43才で浄土宗を開いたとされるのが
1175年なので(浄土宗曰く)今から850年前でして
1192年説でも1180年説でも鎌倉期の前になります。

そこから大原問答があったり東大寺講説があったり
九条兼実さまに授戒をされたりと一部では目立つ
動きを1192年より前になさっていらっしゃって。

66才で『選択集』を著されたときが1198年春で
そのころは表だって目立った教化活動をしていたら
弾圧される可能性があると配慮されていました。

となると浄土宗は鎌倉仏教とも言えなくはないけど
細かいですが平安末期に立ち上がったというのが
実情なんですよねっていう話をしていたんですね。

ただし鎌倉の始まりが1185年とか1180年になると
大原問答は1186年だから鎌倉期になってしまうので
いまの歴史教科書では誤りではなくなるんです。

そこから道元禅師と栄西禅師の話になって
栄西禅師は禅一本でやりたかったけど当時は
許されなくてできなかったという歴史を踏まえると。

栄西禅師は中途半端だったと言ってしまうのは
短絡的だしお気の毒な感じがしてしまうとか
なかなか普段聞かせてもらえない話を伺いました。

あくまで個人の感想なので宗派全体を代表する
というものではないですがこうしたトークが
できる関係性が持てることって貴重ですね。

フリートークの前に舞台裏で想い思いに話す
フリートークは愉しくありがたいご縁でした♪