お仏壇を閉じて納骨仏壇へ

2024年10月4日(金)

241004
九州在住のお檀家さんから電話がありました。
お仏壇をお守りしていた妹が施設に入ったので
両親のお位牌を預かってもらえませんか、と。

ご両親は広島から九州に引っ越しされた方で
既にお二人ともお亡くなりになっていらして
ここのお寺の納骨堂に入っていらっしゃいます。

お独り身だった妹さまがご両親と同居されていて
ご両親の最期を看取られたあともその実家で
お仏壇のお守りをして暮らしておられたのですが。

数年前から少しずつ認知症が進行していって
お独りで暮らすのが難しくなったということで
施設に入られることになったのだそうです。

もう戻ってくるのは無理だろうということで
ご結婚で家を離れたお二人のお姉さまたちが
実家の片付けのためお仏壇を閉じられました。

これまでお仏壇にお祀りしていた仏さまや
ご両親のお位牌と過去帳が残っているので
お寺に引き取ってもらいたいという話でした。

ご両親のお位牌はご遺骨を預かっている
納骨壇にお祀りして過去帳も中に納めて
これからはそこをお仏壇代わりにするとして。

ご本尊の阿弥陀さまと善導さまと法然上人の
ご絵像については残さなくていいということで
お焚きあげしてほしいというので預かりました。

今後は納骨仏壇がお墓だけどお仏壇でもあるので
再々というわけにはいかないけどなるべく
広島にお墓参りに来るようにしたいそうです。

お二人のお姉さまと一緒に娘さまとお孫さまも
お寺にお参りされていてお墓の行く末については
孫の代に任せることにしますということでした。

お墓とお仏壇が一緒になった形の納骨壇は
後継者となるご子孫にも将来的なご負担が
大きくないので安心して託せるようです。

お墓やお仏壇を次世代にどう託していくか
悩んでいらっしゃる方は多いようですので
こういう事例が今後は増えていくでしょうね。