仏壇じまいをして納骨仏壇へ
2024年9月14日(土)
親御さまが亡くなられて空き屋になっていた
実家を片付けたほうがいいとは思っているけど
なかなか進まなくて…という話はよく聞きます。
借家の場合はいつまでも借りていられないので
思いきって片付けてしまわないといけませんが
持ち家の場合はいつまでという期限がなくて。
そのままなし崩し的に先送りしていたところ
その実家を借りたいという話が出てきたので
重い腰を上げて片付けを始めた方がおられます。
ある程度は自分たちで処分することはできても
大きなモノやゴミに出しにくいモノについては
専門業者さんに引き取ってもらうというのですが。
お仏壇もそのまま置いておくわけにいかなくて
かといって自分たちの家には持っていけないので
このたび仏壇閉眼を頼まれてお宅に伺いました。
お祖母さまの代にお迎えされたお仏壇らしく
今の持ち家の一軒家に住まいを移されたとき
引っ越しと一緒に持ってこられたのだそうです。
これまで実家でご先祖さまを祀るお仏壇として
ずっとそこに存在していた役目を終えるので
最後の読経念仏をしてからお魂を抜きました。
いまのお住まいにはお仏壇を置くのは難しくて
でもお仏壇がなくなってしまうのは寂しいらしく
思案していて思いついたことがあったそうです。
「お寺の納骨堂にある納骨仏壇を一つ借りて
お仏壇の代わりに使わせてもらうことって
お願いすることできますか」と尋ねられました。
お寺でない別の霊園にはお墓があるけれども
お墓はそのままにしてお寺にある納骨仏壇を
お仏壇として拝む場所にしたいというのです。
ご当家さまのご要望がそういうことであれば
お寺としてはお仏壇としての使い方だけでも
借りていただいて構わないですとお答えしました。
墓じまいならぬ仏壇じまいを考える方にも
納骨堂の納骨仏壇ってアリかも知れませんね。