思い込むと自分では気づけない

2024年9月7日(土)

240907
亡くなって初めてのご命日をお迎えするので
初月忌にお参りに来てくださいと頼まれていて
約束の時間に間に合うようにお寺を出ました。

コイン駐車場に車を停めてマンションに入って
エレベーターを降りて玄関のインターホンを
押したのですがなかなか出てこられません。

「ありゃお寺さんじゃ」という声が扉の向こうで
していましたがなかなか扉を開けてもらえず
しばらくしたら奥さんが出てこられました。

「今日は何でしたかね」と言われるので
「初月忌を頼まれて参りました」と言うと
散らかってるけど上がってくださいと通されました。

「息子は今日は仕事に行くって言ってたけど
自分で頼んでおいて頼んだ本人がおらんって
まったくあの子は…ほんとゴメンなさいね」と言われて。

お仏壇に明かりを灯してお線香をあげてから
初月忌のおつとめをしたらコーヒーを出して
くださったのでいただきながらお話していました。

おつとめの間に携帯に電話が入っていたのですが
お話をしているときも電話が入ってきたので
どこからかチラッと見たらお寺からの電話でした。

「お寺からの電話なので失礼します」と出たら
「まだ着いてないって電話があったんだけど
あなたは今どこに行ってるの」と言われて…

その瞬間にハッとなったのですが時すでに遅し…
何をどう間違えたのかお参りするお宅が違っていて
全然別のお檀家さまのお宅に伺っていました。

間違えていたのは息子さんじゃなくて私でした。
あとで振り返ったら最初にお宅を間違えたことに
気づけるチャンスがあったけど気づけなかったですね。

五十音も違うし四文字と三文字と文字数も違うのに
なぜ全然違うお宅に行くんだと勘違いしていたのか…
どうしてこんなことになったかと自分に呆れています。

あとで母からも何で間違えたのかと尋ねられましたが
自分が間違えているなんて微塵も思っていない時って
自分では間違えていることに気づけなんだなって痛感しました。

駅のホームで駅員さんが指さし声出し確認されるように
出かける前には必ず予定表で行き先の予定を指さして
声に出して確認してから出ることにしようと思います。

同じ間違いを繰り返さないようにしたいと思っても
人間のやることはどうしても間違う可能性があるので
システムでエラーをなくすようにするのがいいですからね。