悩んで悩んで悩まされて悩んで

2024年9月4日(水)

240904
ご主人を送り出して4年が過ぎた奥さまの話です。
とてもご主人のことが大好きだったということで
ご遺骨を手元から手放したくないと言われていました。

息子さまと娘さまはずっと納骨しないままでいるのを
気にされていて早く納めるように言ってくるそうですが
奥さまはいろいろと迷っていることがおありです。

生前ご主人は自分の骨を実家の墓に入れてくれと
おっしゃっていたそうですがそのお墓というのが
田舎にあって行くとなると一日がかりだそうでして。

そのお墓に納骨したらお墓参りに行くのが大変で
一年に一度でもやっとになってしまうだろうから
ご主人の想いをかなえるのは難しそうということです。

では広島でどこかお墓を新たに構えるかというと
ご夫妻は転勤で各地を転々とされていたから
広島が地元じゃなくて最後にいただけの地縁で。

お子さまは二人とも県外に出て暮らしているので
広島にお墓があっても将来的に誰かが継ぐのは
可能性としてはほぼほぼゼロだろうと予想されるし。

というところで娘さまが今お住まいの市の墓地で
空きの募集に応募したら偶然にも当たったから
そこにお墓を構えるというのも悪くなさそうだし。

ところが息子さまはお嫁さんのご実家の都合で
そっちのお墓に入るつもりなのか両親がこのたび
新たにお墓を建てても入らないと言われてしまって。

じゃぁお墓を建てなくてもいいかとも思うけど
実は奥さまのご実家のお墓もそのすぐ近くにあって
こういう偶然も何かのご縁のように感じていて。

でも分骨でバラバラに分けるのはしたくないから
どこにどんなお墓を構えたら後悔しなくてもいい
と思えるようになるかなぁと悩まれていました。

元々の性格が悩んで迷いやすくて決められなくて
後から出来事を振り返って後悔することが多いけど
ご自分が納得しないと絶対に進まないタイプだそうで。

なるべく私からはコメントも評価もしないようにして
じっくりと腰を据えてお話を聴かせてもらったら
少しずつこれかなぁというのが見えてきたようでした。

モヤモヤや悶々と考えて悩み続けるのはしんどいから
話を聴いたのが少しでもお役に立てていれば幸いです。