和紙素材と板素材による空間の違い

2024年8月29日(木)

240829
先週21日のブログにも書いたとおり本堂の襖を
張り替えてもらうため襖屋さんに出していて
いまは本堂後方にある押入の襖がありません。

押入の襖がないと中にあるモノが丸見えなので
目隠しとして写経などで使っている木の机を
鴨居に立てかけて中が見えづらくしました。

普段はその机を押入の左にある収納庫の中に
まとめて納めているのですが机の横手の長さが
鴨居よりも背が高くて出し入れしづらいんですね。

でも今回ばかりは畳から鴨居までの高さよりも
机の横の長さのほうが長いことに助けられています。
おかげで机が目隠しの役目をしてくれますから。

いつもは本堂の後方は押入の襖が見えているので
和紙の白さと素材感が壁面を占めているのですが
机の表面の茶色い板素材が並ぶと雰囲気が変わります。

いまのように机の板面がズラッと並んでいると
襖よりも固い素材が本堂後方の壁面を占めるので
なんとなく圧迫されるような雰囲気がありますね。

色味も違うし素材も違っていると空間の印象が
こんなにも違ってくるというのを実感できたのは
個人的にはとても面白くて興味深い感覚でした。

当初は押入の中を布で覆って隠すつもりでしたが
ふと机を立てかけたらいいんじゃないかと試したら
目隠しにできたおかげで貴重な体験ができました。

次は障子の張り替えのとき目隠しをするかどうか
思案中ですが今回とは違うのを試してみたいですね。
何か別の面白いアイデアを思いつかないかなぁ♪